小さな会社では、労務管理が「悪い」わけではなく、忙しさの中で記録が分散しやすいのが問題です。 紙、Excel、メール、チャット、口頭対応が混ざると、必要な時に必要な情報を出せません。
1. 雇用契約書の確認漏れ
入社時に契約書を作ったつもりでも、最新版がどれか、従業員に渡したか、電子交付の同意を取ったかが曖昧になることがあります。 契約期間、勤務日数、賃金、試用期間、更新条件は、後から確認できる状態にしておきたい項目です。
2. 有給残日数と年5日取得の確認漏れ
有給は、残日数だけでなく、いつ付与され、いつまでに何日取得する必要があるかを見る必要があります。 特に入社日がばらばら、パート従業員がいる、退職予定者がいる会社では、基準日と取得期限の管理が重要です。
3. 勤怠申請と承認履歴の分散
遅刻、早退、欠勤、有給申請がチャットや紙で混ざると、月末集計のたびに確認作業が発生します。 誰がいつ申請し、誰が承認したかを残しておくと、給与計算や本人確認が楽になります。
4. 指導・注意の記録不足
問題行動や勤務態度について口頭で注意しただけだと、後から「言った・言わない」になりやすいです。 指導日、内容、本人の反応、改善期限、提出書類を従業員ごとに残しておくと、会社側の対応経緯を説明しやすくなります。
今すぐ確認したい5項目
- 全従業員の雇用契約書が最新状態で保管されている
- 有給の基準日、付与日数、取得日数を従業員ごとに確認できる
- 年5日取得が必要な従業員をすぐに抽出できる
- 勤怠申請と承認履歴が一箇所で確認できる
- 指導・懲戒の経緯が従業員ごとに整理されている
厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署 「年5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説」 https://www.mhlw.go.jp/content/000463186.pdf
本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。個別の法的判断が必要な場合は、社労士・弁護士などの専門家にご相談ください。